市民の皆さんへ
2024年6月、公益社団法人 東村山市医師会会長に就任いたしました愛の泉診療所 磯部建夫です。私は東村山に生まれ、東村山で育ちました。この東村山市で医師会長になることに身が引き締まる思いです。
医師会というと、いろいろなイメージを持つ方がいらっしゃるかもしれませんが、地域の医師会である東村山市医師会は、「市民の健康と医療を守るための組織」です。ひとつのクリニックだけでは解決できない課題について、入会している医師達で、これからも協力して取り組んでいきますので、宜しくお願いいたします。
(主な取組み)
①健診、学校医について
各種健(検)診、特定健診・特定保健指導、こどもや高齢者に対する予防接種などを各クリニックでスムーズに行えるよう市役所との調整を行っています。新しく必要なワクチンがあれば、市と交渉し速やかに導入しております。コロナ禍における新型コロナワクチンについては医師会と市役所等で協力して行いました。最近では50歳以上の方への帯状疱疹ワクチン接種も始まっております。教育関係の活動としては、保育園や幼稚園の園医、小・中・高校の学校医により、疾病の予防や早期発見に努めています。
②地域包括ケアシステムの構築
全国的な問題ではありますが、東村山市でも超少子高齢化、人口減少が進んできています。その中でも、いつまでも住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるように「住まい・医療・介護・予防・生活支援」が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築について、東村山市医師会は市役所や関係機関と連携し進めております。在宅医療の推進、ケアマネジャーや訪問看護、介護ヘルパー等の介護多職種との連携や研修会への参加、地域包括支援センターへの協力などを通して、安心して過ごせる東村山市にしていきたいと思っています。
③災害対策
災害医療対策についても、東村山市医師会として取り組んでいる大切な課題です。東村山市地域防災計画では、災害拠点病院(多摩北部医療センター)、災害拠点連携病院(新山手病院、久米川病院)および災害医療支援病院(緑風荘病院、白十字病院、西武中央病院、多摩北整形外科病院、多摩あおば病院、三恵病院、逸見病院)と指定されており、災害時には、これらの病院とクリニックの医師が連携して対応にあたることになっています。首都直下型地震等の大規模災害の際には、対応可能な医師会員が駆けつけ、緊急医療救護所を設置することになっており、その訓練を行っています。